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子どもの安全を守ろう

ひろしま交通事故防止キャンペーン (4)自転車の安全利用

子どもを事故から守るための事例やアイデアを紹介する「ひろしま交通事故防止キャンペーン」。第4回のテーマは「自転車の安全利用」。 子どもの交通事故の多くを占める自転車事故を防ぐにはどんな点が大切でしょうか。 広島県自転車協同組合の東田和浩代表理事に聞きました。

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広島県自転車協同組合はどんな団体ですか。

自転車の安全利用を推進しようと、県内の自転車販売店が集まり、1951年に発足しました。現在の会員数は約300人。防犯登録の普及をはじめ、自転車マナーの啓発、自転車の展示会やレースなどのイベントを開催しています。さらに毎年4~6月には県内の小中高で自転車教室を約60件、実施しています。

広島の自転車事情は。

広島県は自転車で通学や通勤をする人口が多いとされ、国勢調査(2010年)では全国6位でした。しかし、市街地は車の交通量が多い上、車道や歩道の幅が狭いなど、自転車の走行環境は決して良好とは言えません。山が近いため、坂道やカーブする道路が多く、事故を起こす危険も少なくありません。
広島県警のデータでは、今年9月末までに起きた小中高生の自転車事故は270件。そのうち小中学生の事故が111件、高校生の事故が159件でした。発生時間帯では朝夕の通勤通学時間帯が多く、事故類型別では交差点などで車と出合い頭に衝突した事故が170件と半数以上、右左折時に車と衝突した事故が63件。歩行者との衝突が9件、自転車同士が6件などでした。

事故を起こす要因は何でしょう。

交差点での出合い頭などの事故の多くは前方不注意が原因です。危険を感じた箇所では一時停止した上で、前方や左右を確認すべきです。自転車は車道通行が原則ですが、車の進行方向とは逆方向に走り、衝突するケースも報告されています。
無灯火が原因の事故も目立ちます。夕方に坂道を下っている最中にライトを点灯しようとしてバランスを崩し、転倒する事故もありました。さらには、チェーンが外れてペダルを踏み外したり、傘やかばんが前輪のスポークの間に挟まれたりして、転倒するなど、自転車の不具合が原因となるケースも少なくありません。

自転車を安全に利用するには何が大切ですか。

まず、自転車は左側から乗り、左側から降りるのが基本です。右側から乗り降りすると、後ろから来る車と接触する危険があります。出発前は前後左右の確認は必須です。また小学生を対象にした自転車教室などでは、「(自転車の)ベルを鳴らさない運転を心掛けよう」 とよくアドバイスします。鳴らす時は、焦ってスピードを出していることが多いものです。歩行者に避けてもらうような運転をしないことが大切です。歩道では徐行がルールですが、加害事故を起こさないよう、いったん降りた上で自転車を押して歩くことを勧めています。
日が暮れるのが早い今の時季は特にヘッドライトを早めにつけることが大切です。最近は、自動点灯や24時間点灯が可能なオートライトも市販されており、ホイールのリムとの摩擦で発電するダイナモ式ライトよりも、自転車に負荷がかからない良さもあります。

日頃の点検も欠かせません。

乗る前には「ブレーキはちゃんと効くか」「タイヤの空気が抜けていないか」「車体にひびやゆがみはないか」といった点に注意しましょう。できれば、年に一度は自転車店で整備を受けてほしいところです。小中学生は成長期に当たるため、自転車が自分の体に合っているかどうかにも、注意が必要です。両足のつま先が地に着くくらいの高さを目安にしてください。背が伸びたからといって、サドルを高くし過ぎると、本体から外れやすくなるので危険です。サドルを差し込む深さは、最低でも5㌢は確保しておくべきです。

自転車の種類による注意点はありますか。

変速ギアの付いたスポーツタイプの自転車を利用する小中学生も増えています。例えば、1段から5、6段まで、一気に変速ギアを変えるとチェーンが外れる危険があります。スピードも出やすいので、できるだけ広い場所で利用するようにしましょう。こうした自転車は比較的に車体が細く、軽量なため、部活などの行き帰りで大きなバッグを肩に掛けて運転していると、バランスを崩して転倒してしまう危険もあります。
電動アシスト自転車に関してもタイヤが小さく、子どもでも乗りやすい小径車が市販されるなど、利用ニーズが広がっています。坂道走行をサポートし、行動範囲が広がるメリットはあるものの、ペダルを踏み込んだ時に思った以上に加速する場合もあるので、慣れるまでは注意が必要。安全な場所で練習した上で利用すべきです。
自転車には大切な自分の命を載せているという自覚が必要です。

久保田 康幸 管理官

広島県自転車協同組合代表理事
東田 和浩 さん

企画・制作 中国新聞備後本社、事業情報センター


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