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子どもの安全を守ろう

自動車の安全技術 取り組み事例紹介

子どもを事故から守るさまざまな活動を紹介する「ひろしま交通事故防止キャンペーン」。第3回のテーマは「自動車の安全技術」です。交通事故を未然に防いだり、万一の際に被害を最小限に抑えたりするための技術はどこまで進化しているのか。国産車、輸入車別に広島市内の二つの自動車販売会社に聞きました。

先進技術で命を守る

衝突直後に減速 二次被害を防ぐ

フォルクスワーゲン(VW)は1937年の設立以来、「大人2人と子ども2人が安全第一に乗れて、運転しやすい車づくり」を基本とし、運転者、同乗者、歩行者と、全ての人の命を守る技術を磨き続けています。
現在は「オールイン・セーフティ」をスローガンに、予防安全、衝突安全、二次被害防止の三つの観点から、安全装備を進化させ、「ゴルフ」をはじめとする各モデルに導入を図っています。
VW広島(広島市中区)によると、事故を未然に防ぐ技術の代表例といえるのが「アダプティブクルーズコントロール」。これはレーダーで先行車を感知し、事前に設定したスピードを上限に一定の車間距離を維持するシステムです。車間距離の設定はハンドルのリモコンで操作できます。
万一の衝突事故への備えとしては9個のエアバッグを装備。フロントエアバッグのほか、前席後席の横側、サイドウインドー全体、運転席の足元に取り入れています。
さらに、子どもが座ることの多い後席には、前席と同じ3点式シートベルトを装備。しかも後席の位置は前席より約10cm高く、前方の状況が視界に入りやすいのも、VWの特長です。「追突事故の際、前方の様子が分かっていれば、とっさに身構えることができます。ちょっとしたことですが、命を守る上では重要」とVW広島の宮本義久店長(41)は強調します。
例えば横断歩道や歩道の近くで衝突事故などが起きると、車が車線をはみ出すなどして、子どもなどの歩行者が被害に遭う危険があります。こうした二次被害を防ぐのが「ポストコリジョンブレーキシステム」です。衝突や追突の衝撃をエアバッグのセンサーが検知して作動。
自動でブレーキをかけて、時速10km以下になるまで減速させることで被害の拡大を抑えます。
宮本店長は運転者へのアドバイスとして「シートの位置や背もたれの角度など、正しい姿勢で運転しなければ、エアバッグなどの効果は薄れます。安全への意識を高く持つことも事故の低減には不可欠です」と話しています。

高性能カメラで 車や歩行者識別

航空機メーカーとしてのルーツを持ち、業界の先駆けとして安全技術を研究するスバルは、自動ブレーキで衝突事故を防ぐシステム「アイサイトVer.3」を2014年に開発し、搭載車販売台数は35万台を超えています。
広島スバル(広島市西区)によると「アイサイトVer.3」は、ルームミラーの左右に取り付けた二つのステレオカメラが、人間の目のように立体的に環境を把握。自動車はもちろん、自転車や歩行者なども識別し、形状や対象との距離を正確に認識します。
こうした高精度な情報と自車の走行状況を基に、ソフトウエアがエンジンやトランスミッション、ステアリングなどを適切にコントロール。衝突の危険がある場合は、メーターのディスプレーで運転者に注意を喚起。それでも回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、自動的に減速または停止します。前方車両との衝突を回避できる速度差は「Ver.2」では30km以下でしたが、「Ver.3」では50km以下に拡大。ステレオカメラも広角化し、横断歩行や自転車の車道へのはみ出しにも対応できるため、子どもの交通事故防止にもつながります。
先進的な安全機能に加え、スバルの車は運転席に座った状態で、前後左右どのウインドーからでも高さ1mのものが視界に入るように設計。広島スバル営業支援統括部販売促進課の田原直樹マネージャー(42)は 「1mは5歳の子どもの平均的な身長。車の後ろや脇に子どもが立っていても目が届きやすく安全です」と話します。
ことし秋に発売する新型インプレッサは全車種に「アイサイトVer.3」を搭載するとともに、国内メーカーで初めて歩行者保護エアバッグを採用。標準装備としました。万一、歩行者と衝突した際には、フロントガラスとボンネットの間から瞬時にエアバッグが展開し、頭部への衝撃を和らげます。
田原マネージャーは「スバルの掲げる理想は交通事故ゼロ社会の実現。安全機能は今後も進化していきます」。

「安全性能は全てに優先するというのがVWの考え方」と説明する宮本店長

衝突後、自動的にブレーキがかかり、対向車線へのはみ出しなどを防ぎます

「ルームミラーの両脇に付けた二つのカメラが障害物の形や距離を認識」と説明する田原マネージャー

衝突の危険を察知し、自動ブレーキで事故を回避したり被害を軽減したりします


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